「かぼちゃ」はフランス語でcitrouille(スィトルイユ)またはpotiron(ポチロン)と言います。
フランス語では、品種によってその他にもかぼちゃの呼び方がいくつかあります。かぼちゃに関するその他のフランス語の単語や表現とともに見ていきましょう。
「かぼちゃ」はフランス語でcitrouille(スィトルイユ)
citrouille(スィトルイユ)はフランス語で「かぼちゃ」を意味する女性名詞です。
1つならune citrouille(スィトルイユ)、複数ならdes citrouilles(デ スィトルイユ)ですね。
例えば、「かぼちゃのスープ」や「かぼちゃのポタージュ」はフランス語で、soupe à la citrouille(スープ ア ラ スィトルイユ)、potage à la citrouille(ポタージュ ア ラ スィトルイユ)と表現できますね。
様々なフランスのかぼちゃ
フランスには、さまざまな品種のかぼちゃがあります。それぞれの特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。
先程紹介したcitrouille(スィトルイユ)はオレンジ色で球体に近い形をした大きなかぼちゃを指します。ハロウィンと言えばかぼちゃをくり抜いてランプを作りますが、あのかぼちゃがまさしくcitrouille(スィトルイユ)です。
また、potiron(ポチロン)も食用として広く食べられています。potiron(ポチロン)の日本語訳は「セイヨウカボチャ」で、赤く、citrouilleよりも平たくて大きいのが特徴です。
さらに、potimarron(ポチマロン)と呼ばれるかぼちゃもあります。potironと同じく赤に近いオレンジ色であることが多く、potironやcitrouilleより小さいかぼちゃです。栗(marron)に形が似ていることから、potironとmarronをあわせたようなスペルなんですね。
giraumon(ジロモン)という変わったかぼちゃもあります。giraumon(ジロモン)は別名potiron turban(ポチロン テュルボン)と呼ばれていて、turban(テュルボン)とは「ターバン」を意味しています。かぼちゃの見た目がターバンに似ているからですね。
ちなみに、courge(クルジュ)は「かぼちゃ全般」を指す女性名詞です。きゅうりやスイカといったウリ科の野菜を広く指す単語ですが、一般的にcourge(クルジュ)と言われるときはこの「かぼちゃ」という意味で用いられます。
日本のかぼちゃは緑色でやや平たい形ですよね。これは、potiron vert(ポチロン ヴェール)やpotimarron vert(ポチマロン ヴェール)と呼ばれています。また、potiron japonais(ポチロン ジャポネ)やles kabocha(レ カボシャ)という名前でも呼ばれます。「カボチャ」ではなく「カボシャ」と発音するんですね。
しかし、フランス人でもこれらを明確に区別して呼び分けているわけではありません。あまり深く考えず、これだと思った単語で呼べばよいでしょう。
「かぼちゃの馬車」はフランス語で?
ファンタジーに登場するかぼちゃの馬車ですが、この馬車のモチーフに使われているかぼちゃはcitrouille(スィトルイユ)です。この場合、potiron(ポチロン)などで表現するのはやや不自然です。
「かぼちゃの馬車」はフランス語で、
Carrosse-Citrouille(キャロッススィトルイユ)
citrouille en carrosse(スィトルイユ オン キャロッス)
と言います。carrosse(キャロッス)は「4輪馬車」という意味です。en(オン)には状態を表す機能があり、この場合「4輪馬車になったかぼちゃ」を指しています。
かぼちゃの種類を覚えよう
フランスのかぼちゃにはいろいろな呼び方と種類があることがわかりましたね。potiron(ポチロン)は甘く、すじもあまり多くないため食用として愛されています。フランスでは、ぜひかぼちゃのポタージュを飲んでみてくださいね。