「ニンニク」はフランス語でail(アイユ)と言います。
フランス語では、ニンニクを数えるときに独特の数え方をします。ニンニクに関するフランス語の単語や表現についてもあわせて見ていきましょう。
「ニンニク」はフランス語でail(アイユ)
ail(アイユ)はフランス語で「ニンニク」を意味する男性名詞です。
1つならun ail(アナイユ)、複数ならdes ails(デザイユ)と言うのが一般的ですが、古いフランス語では複数形の場合にaulx(オ)というスペルを使っていたため、場合によってはこちらのdes aulx(デゾ)という単語に出会うかもしれません。aulxと書いて「オ」と読むので、かなり不思議な感じがしますよね。
ちなみに、ニンニクはローストチキンと一緒に調理されたりパンに塗られたりしますが、この動作をailler(アイエ)という動詞で表現します。また、ニンニクを使った料理はà l’ail(ア ライユ)という単語をくっつけることで表現できます。例えば「ガーリックトースト」はbaguette à l’ail(バゲッタ ライユ)のように表現できますね。
ニンニクに関するフランス語の表現
ニンニクはその数え方に特徴があります。それでは、ニンニクに関するフランス語の表現をいくつか見ていきましょう。
ニンニクの数え方
皮を剥いていない状態のニンニク1つ1つのことをフランス語では、
une tête d’ail(ユンヌ テット ダイユ)
のように表します。フランス語では「頭」を意味するtête(テット)という単語を使ってニンニクを数えるんですね。
また、皮を剥いてそれぞれの欠片に分かれた状態のニンニク1つ1つは、
une gousse d’ail(ユンヌ グッス ダイユ)
というように表します。
どちらも特徴的な数え方なので、覚えておきたい表現ですね。
ニンニクの芽
中華料理などで特によく見る「ニンニクの芽」ですが、フランス語では、
pousse d’ail(プッス ダイユ)
fleur d’ail(フルール ダイユ)
と言います。
pousse(プッス)は植物の新芽を表す単語なので理解できますが、fleur(フルール)は「花」を指すフランス語なので疑問に思ったのではないでしょうか?
実は日本語では「ニンニクの芽」という表現をしますが、実際に食べている長い緑の部分は「花茎」と言います。これはニンニクが花をつけるために伸ばす部分であり、そのためにフランス語ではfleur(フルール)という単語で表現するんですね。
フランスの「ニンニク祭り」は有名
ニンニクはフランスで広く親しまれ、その証拠にフランス各地では「ニンニク祭り」が開催されています。特にフランスのほぼ最北部に位置するArleux(アルルー)のニンニク祭りは世界で最も伝統的なニンニクのお祭りとして知られています。フランスで行われるニンニク祭りに、ぜひ一度参加してみたいものですね!