「水」はフランス語で?eau(オー)の意味と水に関するフランス語

水を注いている様子

「水」はフランス語でeau(オー)と言います。

様々な水の種類の言い方や水に関する表現など、eauに関するフランス語も紹介していきます!

「水」はフランス語でeau(オー)

eau(オー)はフランス語で「水」を意味する女性名詞です。

「水」という概念、水そのものを指して使う場合は、l’eau(ロー)と定冠詞la(ラ)を一緒に使います。

「一定の量の水」を指して使う場合は、de l’eau(ドゥ ロー)と言います。水は分割することができないので、このような名詞の量を表すときはde la(ドゥ ラ)という部分冠詞を使います。例えば、「水を飲む」はboire de l’eau(ボワール ドゥ ロー)となります。飲む水はある一定の量を飲みますよね。

さまざまな種類の水の呼び方

コップ一杯の水水はさまざまな種類がありますよね。それぞれフランス語ではどのように表現するのでしょうか?

炭酸水と炭酸の入っていない水

「炭酸水」はフランス語で、

eau gazeuse(オー ガズーズ)

と言います。gazeuse(ガズーズ)は「炭酸ガス入りの」という意味です。eau gazéifiée(オー ガゼイフィエ)と言ったりすることもあります。

「炭酸の入っていない水」はフランス語で、

eau plate(オー プラット)

と言います。

日本では水と言うとこちらの「ガスなし」が普通ですが、フランスではどちらか指定しないと炭酸水が出てきてしまうこともあります。

軟水と硬水

「軟水」はフランス語で、

eau douce(オー ドゥース)

と言います。

「硬水」はフランス語で、

eau dure(オー デュール)

と言います。

日本人は硬水でお腹を壊しやすい人も少なくないので、フランスで注文する際は気をつけたいですね。

ちなみに「水の硬度」は、dureté de l’eau(デュルテ ドゥ ロー)と言います。

水道水とミネラルウォーター

「水道水」はフランス語で、

eau du robinet(オー デュ ロビネ)

と言います。robinet(ロビネ)は「蛇口」を表す男性名詞です。

「ミネラルウォーター」はフランス語で、

eau minérale(オー ミネラル)

と言います。

市販されている水のペットボトルにはよくeau minérale naturelle(オー ミネラル ナチュレル)と表記がありますが、いわゆる「ナチュラルミネラルウォーター」のことですね。

ちなみに「湧き水」のことはフランス語で、

eau de source(オー ドゥ スルス)

と言います。水源由来の水ということですね。

海水と淡水

水は海水と淡水という分け方でも見ることができますよね。

「海水」はフランス語で、

eau de mer(オー ドゥ メール)

「淡水」はフランス語で、

eau douce(オー ドゥース)

と言います。

eau douceは先程紹介したように「軟水」という意味でもあります。文脈によってどちらの意味か判断するようにしましょう。

飲める水と飲めない水

飲める水、つまり「飲料水」のことを総称してフランス語では、

eau potable(オー ポターブル)

と表現します。potable(ポターブル)は「飲むことができる」という意味の形容詞です。

反対に、飲めない水はeau non potable(オー ノン ポターブル)と表現できます。フランスの街中で井戸や泉を見かけることがありますが、EAU NON POTABLENE PAS BOIREといったフランス語が書かれた標識が近くにある場合はその水を飲まないようにしましょう。

お湯・熱湯

フランス語では温めることをchauffer(ショッフェ)、沸騰することをbouillir(ブイイール)と言います。

「お湯」はフランス語で、

eau chaude(オー ショード)

また「沸騰した熱湯」のことはフランス語で、

eau bouillante(オー ブイヨント)

と言います。日本語では温度の変化によって「水」ではなく「湯」という単語に変わりますが、フランス語ではどちらもeau(オー)を使って表現するんですね。

ちなみに「湯沸かし器」はフランス語でchauffe-eau(ショッフォ)、「電気ポット」はフランス語でbouilloire électrique(ブイヨワール エレクトリック)と言いますよ。

水に関するフランス語の表現

きれいな水面それでは、eau(オー)を使った水に関するフランス語の表現をいくつか見ていきましょう。

ウォーターサーバー

「ウォーターサーバー」はフランス語で、

distributeur d’eau(ディストリビュトゥール ドー)

と言います。「サーバー」という日本語からserveur(セルヴール)というフランス語の単語を使ってしまいそうですね。気をつけたい表現です。

水面

「水面」はフランス語で、

surface de l’eau(スュルファス ドゥ ロー)

と表現します。

surfaceは「表面」という意味ですが、英語のsurface(サーフェス)と全くスペルが同じですね。

しずく・水滴

「しずく」「水滴」はフランス語で、

goutte d’eau(グット ドー)

と言います。

日常生活で見る水滴は、窓や傘にたくさんついていることがほとんどなので、gouttes d’eau(グット ドー)と複数形で使うことが多いでしょう。

フランスで水を頼むときに気をつけたいこと

夕焼けと水最後に、フランスのカフェやレストランで水がほしいときの注文の仕方と、そのときに気をつけたいことを紹介します。

日本と異なり、ヨーロッパではカフェやレストランの水は有料の場合も多いです。「お水をください」と伝えたい場合、単純に

De l’eau, s’il vous plaît.(ドゥ ロー スィル ヴ プレ)

と言うと、有料の水が出てきてしまうことがあります。

無料の水を持ってきてほしいときには、

Une carafe d’eau, s’il vous plaît.(ユンヌ キャラフ ドー スィル ヴ プレ)

と店員さんに伝えましょう。フランスでは、お店で無料の水道水を頼みたい場合は慣習的にこのような表現をします。carafe(キャラフ)というのは、いわゆるピッチャーやデカンタのようなガラスの容器です。同じテーブルの人とシェアすることもあります。

また、水が飲みたいときはeau minérale(オー ミネラル)つまり「ミネラルウォーター」が飲みたいことをしっかり伝えないと、ガス入りの水が出てきてしまうことがある点にも注意ですよ。

eauに関するフランス語は必須なものばかり

eauに関するフランス語の表現は、食事を注文するシーンや買い物をするシーンで必ずと言えるほど登場します。覚えていないと、思っていたものと違う水が出てきてしまうかもしれません。

なので、ぜひ覚えて使えるようにしたいボキャブラリーですね!