「きのこ」はフランス語で?様々なきのこの呼び方を紹介

小さいきのこ

「きのこ」はフランス語でchampignon(シャンピニオン)と言います。

きのこには様々な種類がありますが、それぞれのフランス語での呼び方や、きのこに関するフランス語の単語や表現を紹介していきます。

「きのこ」はフランス語でchampignon(シャンピニオン)

champignon(ションピニヨン)はフランス語で「きのこ」全般を意味する男性名詞です。

日本語でもフランス料理のレシピなどでは「シャンピニオン」と表記されることが多いですが、フランス語の発音に近づけたカタカナ表記は「ションピニヨン」となります。

1つならun champignon(アン ションピニヨン)、2つ以上ならdes champignons(デ ションピニヨン)となります。

様々なきのこのフランス語での呼び方

かごに入った平たいきのこそれでは、様々なきのこの名前はフランス語でどう言うのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。

ポルチーニ

ヨーロッパで食される代表的なきのこと言えば「ポルチーニ」です。ポルチーニ(porcini)という名前はイタリア語由来であり、フランス語では、

cèpe(セップ)

と呼びます。

日本でも、少し高級な輸入食材を扱っているお店などに行くと見かけることがありますね。

しいたけ(椎茸)

「しいたけ(椎茸)」はフランス語で、

shiitaké(シイタケ)
shitaké(シータケ)

と呼ばれます。

日本語名がそのままフランス語になっているんですね。フランスで食されるしいたけは日本のものに限らずその他のアジアの国々が産地のものもありますが、全てこの名前で呼びます。

しめじ

日本の家庭では一般的に「ぶなしめじ」が食されている「しめじ」ですが、フランス語に該当する単語がありません。

しめじのことを言いたい場合は、shimeji(シメジ)と言ってその見た目をフランス語で説明する必要があります。

また、champignon du hêtre(ションピニヨン デュ エートル)という表現をすることもできます。hêtre(エートル)は「ブナの木」を意味します。

ちなみに、しめじは個別の名前は無いものの、ヨーロッパでも食用として収穫されています。

エリンギ

「エリンギ」はフランス語で、

pleurote du panicaut(プルロット デュ パニコ)

と言います。少し難しい単語が並びますね。

pleurote(プルロット)はエリンギのように、傘の部分と柄の部分にあまり境い目がなくつながっているきのこのことを指す単語です。また、panicaut(パニコ)は植物の名前です。

松茸

日本の高級きのこと言えば松茸ですね。「松茸」はフランス語で、

matsutake(マツタケ)

と呼びます。

しいたけと同じく日本語がそのままフランス語になっていますが、shiitaké(シイタケ)とは異なりmatsutake(マツタケ)は最後のeにアクサンテギュを付けないで表記されることが多いです。matsutakéとアクサンテギュを加えても間違いではありません。

フランスではle roi des champignons japonais(ル ロワ ドゥ ションピニヨン ジャポネ)、つまり「日本のきのこの王様」と呼ばれたりします。

マッシュルーム

「マッシュルーム」はフランス語で、

champignon de Paris(ションピニヨン ドゥ パリ)
champignon de couche(ションピニヨン ドゥ クッシュ)

と言います。

マッシュルームはルイ14世が初めてパリのヴェルサイユで発見し、後にナポレオン1世の時代にパリの地下で栽培されていました。このような歴史から、champignon de Paris、つまり「パリのきのこ」と呼ばれているんですね。couche(クッシュ)は「層」「寝床」という意味があり、肥料の上で育てられることからこのような呼び方をします。

参考記事:La véritable histoire du champignon de Paris

舞茸

「舞茸(まいたけ)」はフランス語で、

maitake(マイタケ)

と言います。スペルと読み方が一致するよう、maïtakéやmaitakéといった表記をする場合もあります。

また、舞茸のようなきのこをpolypore en touffe(ポリポーロン トゥッフ)またはpoule des bois(プール デ ボワ)と言ったりもします。polyporeはきのこの種類で、en touffeは「茂みのような」を表します。また、pouleは「雌鶏」、boisは「森」を意味します。その見た目からこのような呼び方なんですね。

その他のきのこ

日本には、その他にも「えのき」や「なめこ」といった様々なきのこがありますが、フランス語には相当する単語がありません。

そのため、表現する場合はpetit champignon japonais(プチ ションピニヨン ジャポネ)、つまり「日本の小さなきのこ」というように言うのがいいでしょう。

きのこに関するフランス語の単語

収穫したきのこ最後に、きのこに関するフランス語の単語や表現をいくつか紹介します。

きのこ狩り

「きのこを採取する」ことをフランス語で、

cueillir des champignons(キュイール デ ションピニヨン)

と表現します。また、1語でchampignonner(ションピニョネ)という動詞を使っても表すことができます。cueillirは「摘む」「採る」という意味です。

「きのこ狩り」は、

cueillette des champignons(キュイエット デ ションピニヨン)

と言います。

食用きのこと毒キノコ

きのこには毒がなく食べられるものと、毒があり食べられないものがありますよね。

食べられるきのこ全般をフランス語で、

champignons comestibles(ションピニヨン コメスティーブル)

と言い、反対に食べられない毒キノコ全般を、

champignons vénéneux(ションピニヨン ヴェネヌー)

と言います。

フランスで食べていいかわからないきのこに出会ったときは、Est-ce comestible ?(エス コメスティーブル)「これは食べられますか?」と聞いてみましょう。

きのこには様々な呼び方がある

フランスでも、きのこにはそれぞれ様々な呼び方があることがわかりましたね。間違って食用ではないきのこを食べてしまわないよう、フランス語できのこについてコミュニケーションできるようにしたいですね。