「灰色」はフランス語でgris(グリ)?色に関するフランス語の単語

灰色の本

「灰色」はフランス語でgris(グリ)と言います。

フランス語における「灰色」と「灰」の表現の違いや、灰色に関するフランス語の単語や表現について、それぞれ見ていきましょう!

「灰色」はフランス語でgris(グリ)

gris(グリ)はフランス語で「灰色の」を意味する形容詞です。

英語で灰色を意味するgrayとスペルが似ていますね。

男性名詞を修飾する場合はgris(グリ)となり、女性名詞を修飾する場合はgrise(グリーズ)となります。発音が変化する点に注意しましょう。

また、名詞として「灰色」と言いたい場合は、男性名詞としてle gris(ル グリ)を用いることができます。

「灰色」は「グレー」「ねずみ色」とも言ったりしますよね。「ハツカネズミ」をフランス語でsouris(スーリ)と言いますが、gris souris(グリ スーリ)はまさしく「ねずみ色」を表します。sourisは個数や性別に関係なくスペルが変化しません。

ちなみに、「灰」はフランス語でcendre(ソンドル)と言います。「灰色」とは全く別の単語を使うんですね。フランス語でシンデレラのことを指してCendrillon(ソンドリヨン)と呼びますが、この単語はcendre(灰)が語源です。日本語で訳すとすれば「灰かぶり姫」という訳になりますね。

灰色に関するフランス語の表現

曇り空それでは、灰色に関するフランス語の単語や表現をいくつか紹介します。日本語では白や黒で表すものをgris(グレー)で表現する点にも注目です。

白髪まじりの髪

「白髪」はcheveux blancs(シュヴー ブロン)ですが、完全な白髪ではない「白髪まじりの髪」をフランス語で、

cheveux gris(シュヴー グリ)

と表現します。

日本ではグレーの髪とは言わないため、発想の違いに注意が必要ですね。

曇り

天気の「曇り」はgris(グリ)を使って表現します。

Il fait gris.(イル フェ グリ)

はフランス語で「天気が曇りだ」という意味になります。曇り空は灰色に近いですよね。

自動車登録証

自動車登録証(certificat d’immatriculation)は別名、

carte grise(カルト グリーズ)

と言います。直訳すると「灰色のカード」ですね。

フランスでは新しく自動車を購入した際に、このcarte grise(カルト グリーズ)を提出しなければなりません。

黒幕

ものごとを陰から操っている張本人である「黒幕」はフランス語で、

éminence grise(エミノンス グリーズ)

と言います。直訳は「灰色の枢機卿」となります。

ルイ13世時代の宰相リシュリュー卿の陰で、彼の代わりとなって暗躍していたFrançois Luclerc du Tremblayが灰色の法衣をまとっていたことに由来します。

フランス語の「灰色」のニュアンスはつかめた?

「白髪まじりの髪」や「黒幕」のように、フランス語の「灰色」には特徴的なニュアンスがあることがわかりました。

その他の色に関する単語や表現は以下の記事でまとめています。気になる方はこちらもチェックしてくださいね。

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