「桃」はフランス語でpêche(ペッシュ)と言います。
「釣り」や「罪」もスペルが非常によく似ていることを知っていますか?桃に関するフランス語の単語や表現についても見ていきましょう!
もくじ
「桃」はフランス語でpêche(ペッシュ)
pêche(ペッシュ)はフランス語で「桃」を意味する女性名詞です。
1つでune pêche(ユンヌ ペッシュ)、2つ以上でdes pêches(デ ペッシュ)ですね。
「白桃」はpêche blanche(ペッシュ ブロンシュ)、「黄桃」はpêche jaune(ペッシュ ジョーヌ)と言います。
「クレーム・ド・ペシェ」という桃のリキュールは有名ですが、これも正しくはCrème de Pêche(クレーム ドゥ ペッシュ)と発音します。「ペシェ」とフランス語で言っても「桃」という意味にはならないので注意が必要です。
「桃の木」や「桃の花」はフランス語で?
「桃の木」はフランス語で、
pêcher(ペシェ)
と言います。男性名詞です。
また、「桃の花」はフランス語で、
fleur de pêcher(フルール ドゥ ペシェ)
と言います。桃の木に咲く花だからですね。
桃に関するフランス語の表現
それでは、桃に関するフランス語の表現をいくつか見ていきましょう。
桃のコンポート
果物を砂糖水やシロップで煮て作る「コンポート」は、ヨーロッパで一般的に用いられる調理法です。フランス語のスペルはcompote(コンポート)ですが、桃は特にこの調理法に用いられることの多い果物です。同じ砂糖で煮て作るジャムなどとは違い、果物の原型を留めているのが特徴ですね。
「桃のコンポート」はフランス語で、
compote de pêches(コンポート ドゥ ペッシュ)
と言います。
avoir la pêche
pêche(ペッシュ)を使ったフランス語のイディオムもあります。
avoir la pêche(アヴォワール ラ ペッシュ)は直訳すると「桃を持っている」という意味になりますが、「元気に満ち溢れている」「体調がよい」ことを表します。
スペルに注意! 「桃」と似ている単語
フランス語で「桃」はpêche(ペッシュ)、「桃の木」はpêcher(ペシェ)と言いましたが、この2つによく似た単語で全く違う意味のフランス語がいくつかあります。
1つ目は、pêche(ペッシュ)とpêcher(ペシェ)です。
スペルはそれぞれ「桃」「桃の木」と全く同じですが、pêcheは「釣り」を意味する女性名詞であり、pêcherは「釣りをする」という意味の動詞になります。
単語だけでは桃と見分けられないので、会話や文章の内容から判断するようにしましょう。
2つ目は、péché(ペシェ)です。
péché(ペシェ)はフランス語で「罪」を意味します。
ちなみにカタカナではどちらも「エ」ですが、厳密にはéとêの発音は違う音です。しかし、南フランスではこれを同音で発音する人もいるため、発音では違いがわからないことも少なくありません。
桃は「ペシェ」ではなく「ペッシュ」
「桃」を意味するpêcheの読み方はカタカナで表すとしたら「ペッシュ」です。日本でしばしば「桃」という意味であてられている「ペシェ」は誤用です。
伝わる正しいフランス語で覚えていきましょう!