noir(ノワール)の意味は「黒」?色に関するフランス語の単語

漆黒

noir(ノワール)はフランス語で「黒」を意味します。

noir(ノワール)の正しい使い方やノワールに関するフランス語の単語や表現について詳しく説明していきます!

「黒」はフランス語でnoir(ノワール)

noir(ノワール)はフランス語で「黒い」という意味の形容詞です。

日本では「ノワール」の他に「ノアール」とカタカナ表記されることも多いです。

男性名詞を修飾するときはnoir(ノワール)、女性名詞を修飾するときはnoire(ノワール)と少し形が変わります。発音はどちらの場合も全く同じですね。

「黒」という名詞で使いたいときは、男性名詞としてle noir(ルノワール)を用いることができます。ちなみに、印象派で有名なフランスの画家ルノワールのスペルは(Pierre-Auguste)Renoirであり、le noirとはつづりが異なるので注意しましょう。

黒のニュアンスを表したい場合もありますよね。

「漆黒」はnoir de jais(ノワール ドゥ ジェ)と表現します。これは定型表現です。

また、同じような黒のニュアンスでnoir profond(ノワール プロフォン)とも言うことができます。profondは「深い」「深みのある」という意味で、noir profondは直訳すると「深い黒」になります。

黒を意味するnoir(ノワール)に関するフランス語

漆黒の街それでは、noir(ノワール)に関するフランス語の単語や表現をいくつか見ていきましょう。

黒板

街角の案内板やカフェのメニューなど、フランスでは至るところで黒板を見る機会があります。

「黒板」はフランス語で、

tableau noir(タブロー ノワール)

と言います。tableau(タブロー)は「板状のもの」を表します。

ピノ・ノワール

フランスと言えばワインですが、赤ワインのブドウの品種に有名な「ピノ・ノワール」がありますね。

フランス語のスペルでは、pinot noir(ピノ ノワール)となります。発音はカタカナ表記の通りで通じます。

ブラックチョコレート

「ブラックチョコレート」はフランス語で、

chocolat noir(ショコラ ノワール)

と言います。日本でも、ちょっとおしゃれなチョコの名前になっていたりしますよね。

ちなみに、chocolat extra noir(ショコラ エクストラ ノワール)のような名前は、カカオ70%以上の非常に苦いチョコレートのことを意味します。

ブラックコーヒー

「ブラックコーヒー」はフランス語で、

café noir(カフェ ノワール)

と言います。

紅茶

紅茶の場合は、日本語と色の発想が異なります。「紅茶」はフランス語で、

thé noir(テ ノワール)

と言います。

直訳すると「黒いお茶」という意味です。日本的な感覚だと「茶色」を意味するbrun(ブラン)や「赤」を意味するrouge(ルージュ)を使いたくなりそうな表現ですね。「紅茶」と伝えたい際は「黒」で表現するということに注意しましょう。

ブラックジョーク

「ブラックジョーク」「ブラックユーモア」はフランス語で、

humour noir(ユムール ノワール)

と言います。humour(ユムール)は英語の「ユーモア」ですね。

ブラックホール

「ブラックホール」はフランス語で、

trou noir(トル ノワール)

と言います。trou(トル)は「穴」を意味します。

noir(ノワール)は「黒」という意味ですが、文脈によっては「闇の」という意味を表します。例えば、marché noir(マルシェ ノワール)は「闇市」という意味になります。

また、カナダのケベック州では「闇」という意味でnoirceur(ノワルスール)という単語を用います。標準フランス語では「黒さ」を表します。

ノワール(noir)の意味を理解して使いこなそう

フランス語の会話において、発音上はノワール(noirもnoireもスペルは異なっても発音は同じ)とだけ覚えておけば「黒い」という表現はマスターしたも同然。黒は日常生活の中でもかなりの頻度で登場する色なので、ぜひ身につけたいですね。

その他の色に関する単語や表現は以下の記事でまとめています。気になる方はこちらも見てみてください。

フランス語の色の名前一覧!単語の正しい読み方とスペルも紹介