「おめでとう!」と言っても、結婚のお祝いや新年の挨拶など様々なシチュエーションがありますよね。この記事では、基本的なフランス語の「おめでとう」を始めとしたどんな時でも使える便利なお祝いのフレーズ、また結婚やクリスマス、新年や出産時など様々なシチュエーションごとに正しいフランス語のお祝いの言葉を紹介していきます。
もくじ
基本的な「おめでとう」はフランス語でFélicitations !(フェリスィタスィヨン)
Félicitations !(フェリスィタスィヨン)はフランス語で「おめでとう」を意味し、一般的にお祝いをする多くの状況で使うことのできるフレーズです。
félicitation(フェリスィタスィヨン)は「祝福」という意味の女性名詞で、「おめでとう」の意味で使う場合は最後にsが付いて複数形になります。
カタカナで記しているように、発音は「フェリスィタスィヨン」が最もフランス語の原音に近いです。「フェリシタシオン」のように表記される場合もあります。
「◯◯おめでとう!」と具体的に言いたい場合は、félicitations pour…(フェリスィタスィヨン プール)に続けて具体的な表現を入れます。例えば、「入学試験合格おめでとう」なら、
Félicitations pour ton succès au concours d’entrée !(フェリスィタスィヨン プール トン スュクセゾ コンクール ドントレ)
となりますね。
また、もう少し丁寧にお祝いしたい場合は、
Toutes mes félicitations !(トゥットゥ メ フェリスィタスィヨン)
のように言うこともできます。
さまざまな「おめでとう」のフレーズ
次に、多くの場面で無難に使うことのできるフランス語の「おめでとう」についていくつかパターンを紹介します。
Bravo !(ブラヴォ)
は相手を称賛してお祝いする時全般に使える「おめでとう」です。少しフランクな表現なので、友人や家族に使う範囲に留めておくのがよいでしょう。
Chapeau !(シャポー)
も相手の成果や目標の達成に対しての祝福の気持ちを表す「おめでとう」です。
chapeau(シャポー)はフランス語で「帽子」の意味がありますが、ここでのChapeau !は「(脱帽するほど)すごい」という感嘆の意が込められているんですね。
Tous mes compliments !(トゥー メ コンプリモン)
はかなりフォーマルな意味の「おめでとう」です。compliment(コンプリモン)は「賛辞」を意味します。
注意すべき点として、これはフォーマルな表現のため友人など親しい間柄の人に使うとかえって皮肉になってしまうということがあります。イメージとしては、「これはすばらしい。よくやったね。」というような含みのある発言を友人にする場合を想像してみてください。
シチュエーション別の「おめでとう」フレーズ
最後に、シチュエーション別のさまざまなお祝いの言い方を紹介します。「おめでとう」と相手やイベントを祝福することは多々ありますよね。そんな時に、フランス語で表現できるようにしておきましょう。
誕生日おめでとう
「誕生日おめでとう」はフランス語で、
Bon anniversaire !(ボナニヴェルセール)
または
Joyeux anniversaire !(ジョワイユザニヴェルセール)
と言います。
joyeux(ジョワイユ)は「喜ばしい」という意味です。anniversaire(アニヴェルセル)は「記念日」という意味ですが、ここでは「誕生日」のことを指します。
誕生日のお祝いフレーズやメッセージについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
フランス語の「誕生日おめでとう」メッセージ20選!お礼の言い方も紹介
ちなみに、「記念日おめでとう」は同じくJoyeux anniversaire !ですが、以下のような表現をすることもできます。
Joyeux 10ème anniversaire !(ジョワイユ ディズィエーム アニヴェルセル)
「10周年おめでとう」という意味で、このように期間など具体的な記念日を言うこともできます。
メリークリスマス
「メリークリスマス」もクリスマスをお祝いする言葉ですよね。「メリークリスマス」はフランス語で、
Joyeux Noël !(ジョワイユ ノエル)
と言います。Noël(ノエル)は「クリスマス」という意味です。
クリスマスのお祝いメッセージや、クリスマスに関する単語は以下の記事で詳しく紹介しています。気になる方はこちらも見てみてください。
「メリークリスマス」はフランス語で?クリスマスに関するフランス語
あけましておめでとう
「あけましておめでとう」はフランス語で、
Bonne année !(ボナネ)
と言います。année(アネ)は「年」「1年間」という意味です。
フランスでは、クリスマスから新年までを期間でお祝いするため「メリークリスマス」と合わせて、
Joyeux Noël et bonne année !(ジョワイユ ノエル エ ボナネ)
というフレーズを聞くことが多いでしょう。
新年をお祝いするメッセージや挨拶についての詳しい記事は、以下からチェックしてみてくださいね。
「あけましておめでとう!」はフランス語で?新年の挨拶に関するフランス語
結婚おめでとう
「結婚おめでとう」は一般的な「おめでとう」と同じで、
Félicitations !(フェリスィタスィヨン)
がポピュラーです。もう少し丁寧に言う場合は、
Toutes mes félicitations pour votre mariage !(トゥットゥ メ フェリスィタスィヨン プール ヴォートル マリアージュ)
とも言えます。mariage(マリアージュ)は「結婚」という意味です。
Vive les mariés !(ヴィヴ レ マリエ)
これは「新郎新婦万歳!」という意味で、こんな言い方もあるんですね。
結婚をお祝いするさまざまなフレーズをより詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
入学・卒業おめでとう
自分や親戚の子供が入学したり、卒業したりする時期にもお祝いの言葉を贈る機会は多いですよね。
「ご入学おめでとうございます」はフランス語で、
Toutes mes félicitations pour votre entrée !(トゥットゥ メ フェリスィタスィヨン プール ヴォートロントレ)
と言えます。entrée(オントレ)は「入ること」「入り口」という意味です。
また、「ご卒業おめでとうございます」は、
Toutes mes félicitations pour votre diplôme !(トゥットゥ メ フェリスィタスィヨン プール ヴォートル ディプロム)
と言うことができます。diplôme(ディプロム)は「免状」という意味で、学位や博士号のことを指します。
出産おめでとう
友人に赤ちゃんができた、なんて時には出産のお祝いをしますよね。
「ご出産おめでとうございます」はフランス語で、
Félicitations pour la naissance de votre bébé !(フェリスィタスィヨン プール ラ ネソンス ドゥ ヴォートル ベベ)
と言えます。bébé(ヴォートル ベベ)は「赤ちゃん」ですが、これを「男の子」ならpetit garçon(プチ ギャルソン)、「女の子」ならpetite fille(プチット フィーユ)と言い換えてもOKです。
親しい間柄であれば、Bravo à vous deux !(ブラヴォ ア ヴー ドゥ)なんて言ってもよいでしょう。「お2人ともよくやった!」という感じです。
勝利・優勝おめでとう
何かのコンクールで優勝したり、スポーツの試合に勝ったりしたことに対して「おめでとう」と言いたい場面はありますよね。
そんなときの「おめでとう」は、
Bon travail !(ボン トラヴァイユ)
を使いましょう。travail(トラヴァイユ)は「仕事」という意味で、Bon travailは「よくやった!(いい仕事をした!)」というニュアンスがあります。
また、Tu as gagné !(チュ ア ガニエ)なんて表現もあります。gagner(ガニエ)は「獲得する」「勝つ」という意味の動詞で、Tu as gagné !は「よくやった!(きみは勝利した!)」という感じです。
さまざまな「おめでとう」を正しく使い分けよう
「おめでとう」と一言に言っても、使う場面やシチュエーション、立場によって正しい表現は異なります。とりあえずFélicitations !を覚えておけば多くのシチュエーションで対応できますが、さまざまな言い回しを使えるようになりたいですね!