フランス語「セラヴィ(C’est la vie !)」の意味とは?ニュアンスまで詳しく解説!

憂鬱な女性

「セラヴィ(C’est la vie !)」はフランス語で「人生なんてこんなものさ」「仕方ない」「これが世の常だ」などという意味になります。

「セラヴィ(C’est la vie !)」はフランス語独特の表現です。その細かいニュアンスや、同じような場面で使われるその他の表現についても見てみましょう!

「セラヴィ」はどういう意味?

C’est la vie  !(セラヴィ)は「人生なんてこんなものさ」「これが世の常だ」などを意味します。これ以上何もできず、受け入れるしかないような状況における諦めを表す表現です。

文法的に分解すると、C’est(セ)は英語のThis isやIt’sにあたります。la vie(ラ ヴィ)はフランス語で「人生」「生活」という意味の単語です。そのため、C’est la vie !(セラヴィ)は「これが人生さ」のように訳されます。

発音は、カタカナ表記の「セラヴィ」でかなりフランス語の正しい発音に近いです。「ヴィ」が「ビ」とならなければ、基本的に通じるでしょう。

どのようなニュアンスで使うの?

物思いにふける女性C’est la vie !(セラヴィ)はネガティブな表現というイメージが先行していますが、実はポジティブな文脈でも使われることのある表現です。それぞれネガティブな場合とポジティブな場合で、その詳しいニュアンスを見ていきましょう。

ネガティブな場合

何か悪いことが身に降り掛かったとき、思い通りにならない不満が溜まっているとき、何かを諦めなければならないとき、フランス人はC’est la vie !(セラヴィ)というフレーズを口にします。

「まあ世の中そんなものだよね」「もう奮闘する理由もない」「これ以上何も変わらないだろう」「運命で決まっていたことさ」など、その状況に応じてC’est la vie !(セラヴィ)にはさまざまな訳をあてることができるでしょう。

諦め顔や困った顔など、気持ちが晴れない様子でこのフレーズを使っているときはネガティブな意味合いになります。

ポジティブな場合

ネガティブな場合に使われることが多いC’est la vie !(セラヴィ)ですが、ポジティブな文脈で使われることもあります。

思いがけない何かに突然出くわしたとき、幸運が降ってきたとき、ポジティブな意味合いでC’est la vie !(セラヴィ)と言うことがあります。

この場合は「これぞ人生だ」「とんだサプライズに溢れた人生だ」などといった前向きな意味になります。

また、「諦め」というネガティブな意味で用いられつつも、ポジティブな意味を表す場合もあります。

例えば、失恋直後のC’est la vie !(セラヴィ)です。終わってしまった恋愛に対して諦め、考えることを止めて、次の恋に進もうという前向きなニュアンスが含まれていますね。

C’est la vie !(セラヴィ)に代わる表現

太陽を見つめる女性フランス語には、C’est la vie !(セラヴィ)に代わる同じようなニュアンスを持つ表現があります。最後に、そのフレーズをいくつか紹介します。

C’est comme ça.(セ コム サ)

「そんなもんさ」という意味です。

On ne peut rien y faire.(オン ヌ プ リヤニ フェール)

「何もできないさ」という意味です。これも諦めのニュアンスを持つ表現ですね。

Que veux-tu ?(ク ヴチュ)

直訳すると「きみは何が欲しいの?」となりますが、「これ以上何をしろって言うんだ」「これ以上何ができる?」という皮肉のニュアンスを持った表現です。

C’est la vie !(セラヴィ)の代わりに、このような表現が使われることもあるんですね。

「セラヴィ」はフランスの人生観の表れ

C’est la vie !(セラヴィ)はさまざまな訳をすることができる、フランス語の象徴的な表現の1つです。このような表現から、フランス人特有の人生観のようなものを感じることができるのではないでしょうか?